「ついに石川県でも緊急事態宣言が解除されたな。」
「ですね。登校日も復活なので学校に行かなくちゃです」
「とは言っても、学校で集団感染が起こったら終わりなので慎重に慎重を期すだろうから、通常に戻るのはもう少し先になりそうだけどね。それでも徐々に再スタートを切っていく感じにはなりそうだ。どう?楽しみ?」
「いや~正直家のほうが楽です。時間を気にしないでいいですし」
「問題はそこよな。休校が長すぎて、規則正しい生活が送れなくなっている子たちが続出していそうなんだよな。普段は8時過ぎに学校に行って、15時・16時、まあ部活があればもうちょっと遅いか、くらいに帰宅して~みたいな感じでしょ?たとえ週末にぐーたらしても学校があれば2・3日で生活リズムが強制的に戻される。それが今回は約3か月の休校だ。夏休みどころじゃない。そりゃあ狂ったリズムを取り戻すのは大変になるわな。この休校期間中どうやって自宅で過ごしていたかが学校始まったら一目で分かりそうだ。」
「あ~、話を聞くほど学校行きたくない」
「特に低学年の子は怠けるくせを覚えると修正するのがきつい。『まあいっか』の精神で自分に甘くなってしまっていると、なかなか自分から『しっかりしなきゃ』ってならないものだし。」
「すいません。中学校高学年でも同じです」
「お前さんはもう少し受験生としての意識と危機感を持て!まぁ、塾の課題をこなしている分、生活リズムはともかく『勉強時間の確保』だけは出来てたっぽいから何とかなるんじゃない?」
「マジですか?やった!」
「いや、自分次第やけどな・・・。ただ、はっきりしていることは、これからしばらくは『特例』・『例外』がどんどん起こるって事だ。夏休みの短縮だったり学校行事の縮小だったりな。それでも時間が足りないから授業は確実にスピードアップする。大事な分野にじっくり時間をかける余裕が今年はない。だから今年は授業だけではついていけなくなる子が増えるだろう。いいか?学校で少しでも分からないと思ったらすぐに塾に持ってこい!全力でフォローする。」
「わかりました」