今回は個人的な意見を。

休校要請の延長が先日発表されました。新型コロナウイルスの感染が収まらない中、GW明けに学校が再開できるとは正直あまり期待していませんでしたが、月末まで延長となるといよいよカリキュラム的に厳しくなってきます。また、6月以降も再延長という可能性も大いにあります。

既に3月~5月と3か月は学校が休みになっているため、挽回するためには夏休み返上+土曜授業が必須になってきそうです。しかし、6月(予定)から来年3月までの10か月もの間、長期休暇なしでほぼ学校に通い続けるモチベーションとポテンシャルが子どもたちにあるのか。という問題がまずあります。受験生や高校生ならまだしも、小学生特に低学年の子どもたちにはなかなかシビアなんじゃないかと思います。

また、授業再開が全国一律に出来なさそうなところも「地域間における教育格差」として問題になりそうです。しかも今回はよく言われる「地方切り捨て・弱者切り捨て」ではなく、人口の多い都市部ほど学校再開が遅れ影響が大きくなりそうだという「逆パターン」です。この現状に政府・文部科学省がどう判断するのか、興味深いです。

最近よく言われるようになった「9月新学期」ですが、塾の先生の立場としては賛成なんですが、全体を俯瞰してみるといろいろと弊害もありそうで準備不足感が否めないです。

塾としては「9月から」と決定してしまえば、それに沿ったカリキュラムを組めますし、準備も間に合いそうです。しかし学校は行事の組み換え、年度をまたぐことによる予算編成、年齢と学年のずれの調整、そして何より受験日程や就職活動時期の変更など多くの問題が山積しています。それをあと4か月で全て調整するとなると・・・やはりなかなか厳しいんじゃないかと思います。

どちらにしても早い判断が必要なので、政府が方針を4日にでも出してくれればいいのですが。

ここからは子どもたちの話。

何度か生徒たちにも話していますしブログでも書いていますが、この3か月の過ごし方で「学力差」がこれまでになく広がっているのは間違いないです。

これは「自律学習能力」、つまり「自分に必要な勉強が何かを自分で判断し、自主的に勉強すること」であり「持って生まれた素質+家庭環境」によって大きく差が出ます。これは学校や塾に頼らずに勉強をする能力なので、普段真面目に学校や塾で頑張り成績を上げている子がその能力を持っているとは限りません。

この能力を上げるには、「1週間の勉強スケジュールをを立てて、その通りに実行すること」です。この能力が最も身につきやすいのは年長~小1の頃だと思われます。当然この年齢では自主判断や自主勉強など出来ませんから、親御さんの力=家庭環境が大事になってくるのです。

「勉強内容がまだ難しくない+初めて学校でみんなと勉強する」この時期はまだ勉強に苦手意識がありません。その時に、「スケジュールを立ててその通りに生活する」ことを習慣化してしまうのです。

これは学年が上がるにつれて、勉強が難しくなる・ゲームや遊びをより多く覚える・親に反抗するなどの要素が加わりだんだんと難しくなっていってしまいます。

とはいっても、今からでも遅くはない。やったほうがいい!というのが持論です。スケジュール通りに生活する習慣のない人が、突然しっかりとしたスケジュールを立ててもまず計画倒れになるので、まずは「1日のうちの2時間」だけスケジュールを立ててその通りに生活をしてみましょう。別にその内容が勉強じゃなくてもいいです。とにかくそのスケジュール通りに過ごすことを心がけましょう。それが慣れればスケジュールの時間を少しずつ伸ばし、勉強も少しずつ組み込んでいきましょう。

あと、外出が出来ない、友達とも遊べないというなかで、どうしても動画やゲームの時間が長くなっていると思います。個人的には無理に禁止したりする必要はないのかなと思っていますが、スケジュールで立てた時間が来たらその予定通りに行動するように。例えば「5時から30分間マンガや本を読む」ならば、5時になったらゲームをやめてマンガを読みなさい。って事です。
とにかくスケジュール最優先で生活してください。