「というわけで今週から春期講習スタートやな。」
「いいですけど、課題は少なめでお願いしますよ。ただでさえ学校からの宿題が多いのに。」
「心配するな。もちろん宿題は多いがその分時間もたっぷりあるわけだから。本腰入れて復習していくぞ。」
「なんかせんせ~楽しそうじゃありません?」
「そりゃあ、学校があるよりも効率よく復習できるからなぁ。なんせ学年が変わってしまったら、授業も『前学年のことは解ってるでしょ?』ってスタンスでガンガン授業が進んでいくし、テスト範囲に前年度の内容が含まれることがほとんどないから、なかなか復習する機会がない。つまり今復習しないと苦手なところは苦手なままどんどんわからなくなっていく。」
「でも、完璧な人ってほとんどいなくないですか?勉強得意なやつでもどれかは苦手だっていうし。」
「まあな。でも今の自分はかなりのザルやぞ。完璧とは言わないけどガッツリ復習しとかんと4月になったらそのザルから内容がこぼれまくって何も頭に残らんぞ。」
「うぐっ・・・」
「勉強出来るやつは出来るなりの、苦手なやつは苦手なりの勉強があるんだよ。さぁさぁ、まずは予定を立てるぞ。遊ぶなとは言わんが無駄にダラダラ過ごすのはもったいない。しっかり予定を立てて、その通りに行動していこう。」
「は~い」