「せんせ~。ず~っと勉強ばっかりでつまんない。みんなは期末テストが終わってから解放されたように楽しそうなのに」
「だから言ったろ?みんなが勉強してるときに勉強したって差は出ない。みんなが緩んでいるときに勉強してようやく差が出るんだって。だから『夏休み明けの実力テストで結果を残す』ためには『夏休みに徹底復習する必要がある。そのかわりのリアルタイムの勉強の復習時間が削られる』から、『夏休み前の今、リアルタイムの勉強を取りこぼしの無いように丁寧に復習している』んだろ?ゴールから逆算して今できることをしっかりするって話だったじゃないか。」
「でも、せっかくの夏休みだもん。遊びたい~」
「別に遊んじゃダメだって一言も言ってないぞ。」
「でも、遊ぶ時間がない!」
「時間は作り出すんだよ。」
「何?毎日6時間作って1日が30時間になる方法とか?」
「あるわけなかろう。」
「やっぱ無理じゃん」
「まっ、正確に言うと『1日の中で無駄にしている時間を削る』ことによって『目的のある時間を作り出す』ってことかな?」
「え~。テレビとかネットとか出来なくなるじゃん」
「だから、遊んじゃダメだって言ってないって。テレビやネットも禁止してない!ただ、『時間を決めろ』といっているんだ。」
「つまり?」
「特に何かしているわけでもないのに、気づいたら時間が経ってるってことがあるだろ?そういう時間を減らしていくんだ。」
「何をしろと?」
「おっ、鋭いねぇ。というわけでこれ。夏休みのスケジュール帳。30分刻みバージョン!」
「これに予定を立てるんですね?」
「そう。テレビでもネットでもするのは自由だ。ただ『9時から10時はテレビ』みたいに時間を決めてしまう事。旅行に行くのであればそれも書き込んでしまう。そうすることで自由時間を確保しつつ無駄な時間を減らしていこう。次回までに予定を書いてくること!」
「は~い」