「あっという間に夏休みは過ぎ去り。」

「そうなんです。まだ8月なのに2学期が始まってしまいました~」

「夏休みの思い出は?」

「人生初!夏にまともに日焼けをしなかった!ですかね?」

「ん?別に密になるなと言われているだけで外出禁止とは言われていないんだから、適当に外に出ればよかったのに。」

「でもなんか、友達と約束して遊びに行くとかいう雰囲気はそんなになかった感じかな。ずっとLineとかでやり取りはしてたけど」

「まぁ、それもそうか。で、明け一発目のテストと。」

「はぁ~。難しかったです!」

「もともと実力テストは定期テストより難しいのに、今年は一学期が異例だったからなぁ。『外出できないから家で動画見る』のと『外出できないから家で勉強する』人の成績の差がとんでもない事になっていそうだがな。もちろん後者だよな?」

「いや~、混ざってますかね(笑)」

「じゃあ、間を取って平均点は取れていると。」

「うぅ、だって外出できないとなると家でできる楽しみって動画見るくらいだし」

「別に先生は『息抜きするな・動画を見るな』とは言っていない。ちゃんと勉強と息抜きの区別をつけているか。だらだらと動画を見て勉強時間を削っていないかってだけだ。遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強する!何事もメリハリが大事だからな。」

「たまに調子乗って時間オーバーすることはあったけど、大体は言われた通り時間を区切っていました」

「よろしい!その切り替え能力は今後役に立ってくるから、この調子で続けていこう。」

「はい」

「で、二学期だが正直先行きが不透明だ。一応学校イベントが順番に行われるみたいだが、何かの拍子で感染爆発が起こったら即休校なんてことも十分考えられる。だから年間スケジュールが非常に立てづらい。」

「学校の先生も同じようなこと言っていました」

「だよな~。で、迷った結果塾では『例年通りのペース』で授業を進めることにした。苦手克服コースは今までと変わらないが、授業と並行して進めるコースは今後、学校の授業よりやや早くなる、つまり予習気味になると思ってほしい。どの分野も教科書の後半に重要な内容が多いので、このままのペースだと多分間に合わない。というか十分に理解できないままになってしまう可能性が高い。予習は大変かもしれないがなるべくフォローはするので頑張ってほしい。」

「頑張ります!」