「というわけで夏休みや。」

「まだそんなに暑くもないし、梅雨明けしてないし、補講もあるっぽいし、何より通知表をまだもらってないから夏休みの実感が・・・って感じです」

「そうだった。通知表渡しと保護者懇談は月末だったっけか?」

「そうなんです。いつもの夏休みなら通知表を見た親に怒られて、夏休みの予定を立ててスタートダッシュは決めるんだけど7月でガス欠。8月以降はだらだらって感じだけど、今年は通知表渡しがまだだから恒例の親の説教がないので、7月からだらだらしています」

「あのなぁ。親に怒られるのを待ってから勉強するんじゃない!自主的に予定を立てて夏休みの課題を進めていくんだよ!」

「え~、どうせ月末に怒られて、8月からはちょっと頑張らないといけないんだから、今くらいのんびりしたい!」

「そこを我慢して『期末いまいちだったから、ちょっと夏休みは頑張る!』って言えば、たとえ通知表が悪くても、怒られる前から自主的に勉強を始めている姿勢を見てたら『まあ、夏休みは頑張れ』ってなって親の怒りも軽減されるんじゃない?」

「なるほど。それもそうか」

「って通知表が悪いことは否定しないのかよ」

「提出物が死んでます」

「あぁ・・・そういえば今年は夏休みが23日までで、24日から2学期なんやな。1週間しか削らなかったのかよ!」

「先生の理想は?」

「そりゃ夏休み無し!だけど現実的には8月8日から16日までの9日間かな?それ以外は普通に週6日補講でいいと思う。」

「なかなか厳しくないですか?」

「そうでもしないとカリキュラムが間に合わなくなると思うぞ。秋以降コロナが再流行し始めて再び休校にって可能性もかなりあると思っているからね。出来るタイミングでやっておかないと本当にまずいとおもうんだが。どうも秋以降支障なく授業が出来る前提の夏休み予定な気がする。」

「どうなんでしょう」

「あと、授業のペースが例年より速いから、授業にしっかりついていっている割合がやや低いかな?このままだと学力差がよりはっきりと出てしまう。塾なりでフォローできる人とそうでない人の差が広がるってことな。」

「私は何をすればいい?」

「まずは通知表に関係なく予定を作って、その通りに過ごしなさい。次の授業までに予定表を作ってきな!」

「え~」

「親に怒られたくないんだろ?」

「作ってきます!」