合格発表も終わり3年生の受験が終わった。

結果については特に言う事はない。言いたいことは『この受験勉強、悔いなく必死で頑張れたか?』だけだ。

もちろん、受験勉強のスタートが遅れて『もっと早くからやっておけばよかった!』って思ったかもしれない。ただ冬休み明け、いや入試直前でもいい。最後ギリギリになった時にあきらめたか、それとも少しでもいい点数をと思って頑張ったか。ここだ。

これから先、いい事も悪い事も起こる。悪い時・困った時、もちろん周りも助けてくれると思うけど最後に頑張るのは自分自身なんだ。そこで立ち向かって乗り越えるか、あきらめて逃げるかってなる。

多分ね。大人になるって事は、困難があった時逃げずに立ち向かう事なんだ。その結果じゃない。その過程だ。

『今回うまくいかなかったからもうだめだ。』じゃない。『次はもっと頑張ってうまくいくようにしよう。』だ。

「今回うまくいったから満足だ。』じゃない。『次も頑張ってもっと大きな困難も乗り越えてやる。』だ。

こうやって立ち向かった数だけ人は大人になっていく。逃げた場合はノーカウントな。

じゃあ、みんなが見ている『大人』はみんな困難を乗り越えたのかって?先生は立ち向かったことも逃げたことも両方あるな。
ただ、立ち向かって失敗したことより、逃げてあきらめたことのほうをずっと後悔している。『頑張ればよかった。やっておけばよかった。』てね。

『大人』はみんなが思っているほど完璧じゃない。成功も失敗も経験して大人になってる。

親が『勉強しなさい!』っていうのは、きっと大人は『もっと勉強しておけばよかった。』って思っていて自分の子供、つまり君たちにはそのことで後悔してほしくないって考えているからなんだな。別に嫌がらせで勉強しろって言っている訳じゃないんだ。『親の弱み』を見せたくないからあまり詳しくは話してくれないと思うけど、君たちのことを思っての言葉だって理解してあげてほしい。

もっとこのことを早く話しとけって?いや、そうなんだけどねぇ。君たちはまだ15年しか生きていないから、この受験が人生最初の困難だったと思うんだけど、経験したことがないものってどんなに説明したってわからないからなぁ。君たちは受験勉強という『困難を経験した』経験値1の大人だ。1学年下はまだ『困難を経験していない』経験値0の子どもってわけだ。

受験勉強という困難を振り返ってみていろいろ思うことはあるだろうけど、その当時って今みたいな事思わなかったでしょ。だって経験値0なんだもん。わかりっこないよな。

でも、君たちは困難を経験した。一歩大人になったんだ。近い将来またこのような大きな困難はやってくる。その時、今回の経験を生かしてどうするかじっくり考えてみたらいいね。