「先輩たちの入試が終わったぞ。」
「そうですね~。コロナコロナと騒がれてる中で大変だったと思うけど」
「その入試が終わったということは?」
「ということは・・・?」
「もうお前たちは受験生だって事だ。」
「早い早い!まだ2年生ですよ?」
「来月には3年だろ!先輩たちは受験の壁を乗り越えていった。次に挑むのは自分たちの学年だぞ。出番だ!」
「そうはいっても実感がわかなくて」
「受験勉強はゴールは決まってるけどスタートは決まってないんや。早くスタートを切ったほうが断然有利になる。」
「実感が・・・」
「先輩がギリギリまで必死になってたの知ってるやろ?」
「知ってますけど、自分がそうなる実感が・・・」
「じゃあ、春期講習を受験直前モードで体験させてあげようじゃないか。ガンガン課題やってもらうぞ。」
「せんせ~、実感わいてきました!!」
「よろしい。といっても3年生の内容を習っていない中で受験を意識するのは確かに難しい。まずは今まで習ったことをしっかりと復習することから始めるぞ。得意なものをさらに伸ばすのではなく、苦手なものを克服することに力を入れていこう。」
「何からするんですか?」
「まぁ人それぞれだが、まずは学年末テストをしっかり復習することからやな。なかなか復習しがいのありそうなテストやし。」
「うっ・・・」
「別にいいんや。学年末テストは入試じゃない。今の実力がしっかり点数に出ているわけだから、ちゃんと復習して次は出来るようになってればオッケー!」
「やること多そう」
「そうだな。『塾でやった事は覚えてました。でも内容忘れてました』じゃ意味がないからな。すべてを完璧!じゃなくてもいいが復習したことは忘れないようにする努力もまた必要だ。つまり何度も繰り返せって事。」
「は~い」